ミックスジュース・・・
昨日の続きは 膨張から始まる

目指すイメージは 天然酵母
発酵 熟成 はたまた 腐敗か
専門家の目に触れれば
言うなれば
「もはやアウト」だ
それは 確かだ
消毒もせずに注がれた
そのグラスの 付着物は
目視で 確認できないだけの
雑菌フィーバーか
その膨張の正体が
何菌のご機嫌さんなのか
あるいは 膨れっ面か

余計な茶々を入れるから
そのスクレーパーからも
菌の応援を 送り込んだに違いない
部分潔癖の私が
よくもまあ このようなモノを
眺めていることだ
酵母であれ と
わずかな期待を寄せ
見よう見まねの 無知が浮き立つ
ブクブクと
表面に押し出されては
弾けるのだ
それを よそ目に
頭の中では
既に パン生地ができている
不器用な右手が 粉を追い
冷蔵庫を 開けたとき
強力粉が 未開封であることを
思い出してしまった

開封済みは 薄力粉

邪念が 片栗粉にも 飛び火する

常温放置で避けたいのは
むしろ「コナダニ」の存在
想像しただけで 痒くなる
粉類の冷蔵保存は 必須だ
早めに使ってしまいたい と
心が急いた
開封済みの粉類も
ミックスでよいか と
混ぜた

ここで
天然酵母の期待も
サックリと切った
粉類も ジュースらしきものも
すべてを投入し 混ぜたのだ
菌の世界には
易々 介入すべきではない
知ったかぶりは 危険すぎる
有用菌との会話など
恐れ多いことだと 調べて萎える
ならば 熟成?
可能性は
「最も低い」
に 等しい・・・
気まぐれ 気晴らし リハビリと
ストレス解消レベルでは
「腐敗菌」地獄への
ご招待が せいぜいだ
ゴールは トイレ辺りだろう
ところで
脳内は今 錯乱状態だ
馴染みの 18㎝小鍋
その表面は ご覧の通り

生地をかくまう 心の表裏が
抹茶キャラメルに
甘さを加える
抹茶キャラメル・・・
抹茶・・・

キャラメル・・・

抹茶キャラメルだ
一次発酵の その様で
結末は 予測ができた
念のため
ワンピースに問うてみる
パンではなかった
更に
ワンピースを問い詰める
ケーキとも言えないのかと
ならば 息子の出番だが
無言で 頬張り
しばらく 黙った

美味しいときは
「ウマっ!」と飛び出す
失敗作には
「マズい」とは言わない
「母さん… もういいかも…」
ラップでくるんだ 心の内が
彼の優しさを 熟成させる
その心が
腐敗でないことを願い
そっと ひとり
もうワンピース 口にする
味ではないのだ
なぜなら
完成品2種で かくまったから
・・・
けっちゃけちゃに 硬いのだ
最後の悪あがきに
奇跡を 信じる

カリっ もちっ を
懸命に 追い掛けた
レンジで2分
根拠のない行程で
とうに
居なくなったであろう
いずれの菌にも
完全に見放された
自己流止まりは
腐敗に等しい
残った二切れが
全身で叫ぶ
熟成せよ
もっと 丁寧に
一から学べと
・・・
一皿に また師が見えた
