シュフウグーの 主婦エッセイ

等身大の 心の旅 ~自己観察 家族観察 いのちの観察~

台所エッセイ ~衣食住に感謝を込めて~

 

 

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「イースト…切らしてたんだった!」

 

忘れていれば平気でいられる 今日も気まぐれな台所の城主

 

ドライイーストが無いことを思い出すと 心の下僕が右往左往 

 

ワクワクを膨らませたい 天然酵母とまでは望まない

 

たかが 素人の自己満足

出来栄えと 向き合う過程に 淀んだ心を洗い流す

とても贅沢で とても大切な儀式

 

小麦の声を届けたい

小麦と早く会わせたい

「…たい」「…たい」をそっとなだめる なだめられているのは 城主の心

 

油と糖も集まって 何やら会議が始まった 従者 侍女 料理長

塩味を探すメイド長

となり同士はイヤだけど 居ないと困ると しょげていた 部屋の片隅 心の片隅

 

小麦はいつも冷静で 冷凍庫から様子をうかがう

粘り強い強力粉は おおかた執事と言ったところだろう

家政婦長は薄力粉か きめが細かく柔らかい

互いに出番を見計らい 長期保存の威厳を醸す

 

…今日はパンをあきらめようか…

 

「やっぱドライイースト 買ってこよ」

 

城主の心は いつも気まぐれ

 

塩味もウワサを聞きつけて 部屋からフッと顔を出す

居ないと寂しいドライイースト 膨れっつらにもなれやしない

 

下僕も城主をはやし立て お出かけモードにさせたものの

周りの野菜に凝視され 身の丈を知れとチクチク刺される

新鮮茄子は今朝の差し入れ トゲで城主に真っ向勝負

「呆れたアルジ!タダで来てやってるのよ!」

 

野菜に近づき耳を傾け 胸に手を当て目を閉じてみる

 

ポロポロしょっぱい 城主の頬が メディアの今にも心を寄せる

灯りがともる当たり前 お皿を洗える日常を

小さな命 多くの命 ヒトに飼われた命まで 姿で示して教えてくれる

すべてを絶たれて生きてゆけるか 儀式は本当に必要かと

 

城主は心の下僕に告げた 全使用人に伝えよと…

 

ようやく落ち着く城内に 小麦もふたたび眠りについた

 

膨れてみたり はしゃいでみたり 今ある暮らしでできること

 

衣食住に感謝を込めて 今日一日を大切に

 

  

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千葉県を中心に 今も台風による停電等 被害に遭われている皆様 心よりお見舞い申し上げます

気持ちを優先できない生活を余儀なくされている皆様の状況に 今は文字で…言葉で表現することしかできません

一時でも早い復旧復興を願っております

 

shuhuugoo