シュフウグーの 主婦エッセイ

等身大の 心の旅 ~自己観察 家族観察 いのちの観察~

見つめるエッセイ ~お墓ってなんだろう~

 

 

昨日 エッセイを作りながら考えた

本当は ずっと考えている

 

お墓って何だろう

 

 

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定期的にその場へ行き 掃除をし

花と水を入れ替え 納得したところで

心を落ち着けたような格好をして

掌を合わせる

 

地域や家族のやり方 宗派などにより

多少の違いはあっても

おおかたこんなものだろう

 

ご先祖様から受け継いで

今の私たちがあり

ご先祖様に感謝する親族の姿を見て  

次の世代も習い 継いでゆく

 

けれど お墓って何だろう

 

私が生まれ育った町は 岩や石の

質が良いらしい

だから石材店が結構あるし

夫の悪友たちもそのうちの2軒だ

 

同じ町にあるお寺の奥様も

実はダイバー仲間であり

私はブランクダイバーだが

その奥様は一人でも沖縄北谷へ飛ぶ

ご住職は昔の職場の理事でもあった

 

兄と同級生のご近所さんも

このお寺とは違うお寺のご住職だ

 

田舎だからか

大概なにがしかでつながっている

 

そのようなことはおいといても

神仏の云々に触れるのはおこがましい

それを承知でふと思うのだ

 

お墓って… 何?

 

宗旨宗派は意外に多く

聞いたこともないような名前まである

 

職業の経験から 神仏への心の向け方

作法の違いをその都度目の当たりにし

動きの根拠なり意味を入り口だけ学ぶ

 

宗教心が深いわけではないし

特定の宗旨宗派を深く学ぶつもりもない

 

即戦力ねとニンジンをぶら下げられ

研修から現場デビューまで短期間だった

 

稼ぐために必死で

そんなことはどうでも良かったが

一緒に働く先輩や同士の話でデビューが

早すぎたことを知った

 

無情なまでにテンプレートの応用で
ご当家に寄り添うお仕事ですからなどと
現場では 本当にそういう気持ちで働けた

 

実際には 流れがあるようで無いような

臨機応変の連発だ

 

神仏って何だろう

毎朝台所の神棚の下で 背伸びまでして

水を入れ替える

母か誰かから聞いた二礼二拝一礼を

まず 決まりのようにやってみて

味噌汁を作りはじめる

 

本当は二拝のところでいつもよぎる

位が高い神社では四拝だ と

途中で軌道修正して とってつけたように

いつもありがとうございますとつぶやく

 

朝のクールなまでの動作を

真っ黒い服で塗りつぶして出掛けていた

 

だからかどうかは知るよしもないが

寺院から一番嫌われる仕事なのだと思う

袖口あたりから 漏れ出ているのだろう

 

完璧以上に期待に応えないと

会館じゅうに充満させる

担当さんが感情をぶつけるのも

分からないでもない

逆の立場なら 担当になりたくない

自分で事を進めたい

 

自分の腕を棚に上げて そう思っていた

 

入りから出までの数時間に耐えたあと

蝶ネクタイやボウタイ スカーフを持ち

次の会館に合わせて車の中でシュッと

やり替える

 

おなかの空きすぎた昼下がりの車中では

コンビニパンにかぶりついているのだ

 

ちゃんちゃらおかしい

 

だから余計に思う

 

お墓って何だろう

 

神仏って私の心でしょ

心のよりどころを形にして

それに向かって掌を合わせている

その真意が クリアでもぼやけていても

 

 

お墓の山が虚しく映る

人の手で石を削り 人の手で言葉を彫る

俱会一処 くえいっしょ

この四文字を彫る人達 私と同じ感覚?

その手法が機械であれ 寸分の狂い無く

整えた しがまえの下には

人の何を込めるのだろう

 

白手袋で慎重に手渡すあの壺は

安らかに眠っていられるのだろうか

 

やがて砕けた石の山と化し もはや石の

冷たさも伝わらない メディアが現実を

押しつけてくる お墓の山を作らないで

 

 

実家では 家族揃って墓守をする

毎月1日に裏山へ上がる

バケツに半分ぐらいの水をさげて

つとめの完璧な義姉の元気が

実家を支えてくれているのだ

 

私には到底できやしない

 

初めてお墓にあがって挨拶をした日
仏はほっとけほっとけ と
義父に言われた言葉が笑えなかった

嫁のつとめの正解は その家々で

違うのだ

 

思考が真逆の家族に嫁いだ

すべて私が選択したのだ

息子の意思を振り回してまで

 

だから逃げるわけではない

 

ただ 見渡せば 息子が一人

あとは継ぐものが居なくなるのだ

私は浅はかな人間だ

こんな重荷を息子に与えた

 

どうか神様仏さま

困ったときだけの神頼みです

墓石の重みを外してください

息子だけには背負わせないで

 

仕事でヒントをたぐり寄せ

海洋散骨を切望した

息子だけに託してみた

 

勝手都合にもほどがあるが

お墓の存在が ズシリと重い

 

お墓って 何だろう

形って何だろう

 

最後ぐらいは軽くなりたい

粉々になって風になりたい

静かな海に還りたいのだ

 

お墓には入りたくない

 

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賛否両論承知のうえの記事です。

デリケートな内容ですがそれだけに今後の道を見つめながら作業をしております。

内容を不快に思われた皆様どうかご容赦くださいませ。

 

shuhuugoo

 

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